千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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186: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 23:58:31.77 ID:gM5+0Wds0

■Chapter080 『開催! フソウうつくしさコンテスト!』 【SIDE You】





ことり「──飛行手段が欲しい?」


ことりさんは私の言葉に首を傾げる。


曜「うん。前々から思ってたんだけど……ずっと誰かに相乗りさせてもらうばっかじゃよくないなって思って」


──グレイブ団事変から、数週間。

やっと地方内も落ち着きを取り戻してきて、明日からフソウタウンにてうつくしさコンテストが再開する。

今はそんなフソウタウンに向かうための荷造りをしている真っ最中だ。


曜「せめて、普段の移動くらい自分で自由に出来た方がいいかなって……」

ことり「……確かにそれはそうだけど……。曜ちゃんの手持ちってもう6匹居るよね? 誰か控えに回すの?」

曜「う……確かに……」


私の手持ちはカメックス、ラプラス、ホエルオー、ダダリン、カイリキー、タマンタで6匹埋まっている。

誰かを控えに回そうにも、自分の中でこの6匹がしっくり来てるため、今更誰かを控えにと言われると少し困ってしまう。


曜「7匹持つとかは〜……?」

ことり「……別にダメなわけじゃないけど……ことりはあんまり好きじゃないかなぁ」

曜「……そもそも、なんで持ち歩くポケモンって6匹なの……?」


慣習的に6匹を連れ歩くし、フルバトルと言えば6匹。リーグの公式戦でも6匹から3匹を選んだりと、何かと6匹と言うことにこだわりを感じる。

だけど、何故? と言うことを考えると、なんで6匹なのかはよくわからない。


ことり「んー……理由はいろいろあるんだけど……トレーナーが一度に把握出来る手持ちが大体6匹くらいだからかな」

曜「把握できる……?」

ことり「一度に指示が出来る限界点とか……あとはポケモンのコンディションに回せる気とかね。ボールの中はある程度快適だけど、やっぱり入れたまま連れ歩いてるのに外に出さないままって言うのはポケモンにとってすごいストレスだし……」

曜「言われてみれば……」


──外に出さないままなのはストレス。

そういえば、梨子ちゃんと戦ったときも、それがことりさんが難色を示してた原因の一つだったんだっけ……。


ことり「あとは、そうだね……やっぱりあんまり多く連れ歩くと、愛情を注ぎきれなくなっちゃうことが大きいと思うかな。ポケモンは道具じゃない。仲間だったり、友達だったり、家族だから……人それぞれではあるけど、利便の為に手持ちを決めるのはあんまり褒められたことじゃないかな」

曜「……まあ、そうだよね」


そうなると……やはり、誰かを控えに送るしかない。


曜「……むむむむ……」

ことり「……あ、そうだ!」

曜「?」


ことりさんは何かを思い出したかのように手を打って、部屋の中の棚を探り出す。


ことり「……えっと……確かここにあった気が……」

曜「……?」

ことり「……あ、あった!」



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