千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/14(火) 12:56:16.71 ID:gM5+0Wds0
千歌「ル、ルカリオ、しっかりして──」
善子「──ルカリオは」
善子ちゃんが口を挟んでくる。
善子「トレーナーの戦意に呼応して、波導を増すんでしょ?」
千歌「……っ!!」
……つまり、
善子「ルカリオのせいじゃなくて……千歌、あんたが諦めてるだけよ」
千歌「……ぅ……」
図星だった。
いや、これも全て善子ちゃんの術中なのかもしれない。
どうにか考えろ、何か方法があるはずだ、何か……。
──でも、何を考えても、倒す術が思いつかない。
善子「……アブソル」
「ソルッ」
アブソルの周囲に空気の渦が発生する。最大の攻撃の予兆。
避ける……? 無理だ、何度も見た技だけど、とてもじゃないけど、この距離で避けきれるスピードじゃない。
千歌「……一点読みきって、相殺するしかない……っ」
「グゥォッ!!!!」
ルカリオが構える。
已然オーラは弱々しい。
でもやるしかない。
善子「……チェックメイトね。──“かまいたち”!!」
「ソォォルッ!!!!!!」
アブソルが頭の刃を振るう。
巨大な空気の刃が飛んでくる。
── 一点!! 一点を見極めて──。
千歌「そ、そこ、いやちが……っ」
そこで気が付いた。
もう詰んでたんだと。
こんな気が動転した状態で、必殺の一撃が打てるような集中力を確保出来るはずもなかった。
千歌「……っ……ごめん、ルカリオ……っ」
私はもう……謝るしかなかった──。
巨大な空刃を真っ向から受けてルカリオは倒れて──。
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