千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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181: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 12:58:26.96 ID:gM5+0Wds0

 「……グゥォッ!!!!!」

千歌「え……」

善子「な……」


──倒れていなかった。


千歌「…………」


これは善子ちゃんも予想外だったようだ。

……いや、私もだった。


 「グゥォッ!!!!!」

千歌「!!」


ルカリオが鳴き声をあげる。

ルカリオはもうボロボロだった。

普段はオーラの力で攻撃を受け流し、どんなに強大な攻撃も私と力を合わせて粉砕してきたが……。

私がオーラを弱めてしまったせいで、いつものような防御も出来ず、鋼鉄の爪も、今の一撃を受けて、折られてしまった。

……でも、


善子「なんで立ってるのよ……!!」


なんで? ……なんでって、


千歌「……そうだよね」
 「グゥォ」

千歌「ずっと一緒に戦ってきて……ルカリオも強くなってきたんだもんね」
 「グゥォ」


例え相手が自分より強大であっても、打ち負けないように、逞しく。


千歌「一緒に戦って、一緒に修行して、一緒に鍛えて、一緒に考えて、一緒に負けて……そして、一緒に勝って来た」
 「グゥォ!!!」


そうだ……ただ、それだけのことだったんだ。


善子「ア、アブソル!! もう一発よ!!」
 「ソルッ」

千歌「ずっと一緒に戦って、経験して……強くなったんだ、技も、体も、心も……!!」
 「グゥォッ!!!!!」


そうだ。

いくら、相手に先読みされて、技が潰されようが、

いくら、相手が強力な技を使ってこようが、


千歌「私たちが積み上げてきた、経験が……なくなるわけじゃない!!」
 「グゥォッ!!!!!!!!!!!」


ルカリオのオーラが一気に膨れ上がる。


善子「っ!?」

千歌「相手がどんなに強くても、自分より頭が良くても、私は──私たちは、自分たちが経験して、身に付けた技を、強さを信じて戦うだけなんだ!!! 自信なんて……それだけあれば十分だッ!!!!!」
 「グゥォッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



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