千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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179: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 12:55:08.34 ID:gM5+0Wds0

 「ソルッ!!!!」


完全にペースを掴まれている今、アブソルには完全に攻撃を見切られていた。

爪を立てて、飛び掛かるしいたけを、アブソルは頭の刃で弾き返す。


 「ワフッ」


その反動でしいたけがボールに戻ってきて、吸い込まれ──ようとしたところに、


 「…ソル」

 「ワ、ワゥ…」


気付けば、アブソルの攻撃が突き刺さっていた。


千歌「……う、うそ……」

善子「“おいうち”。ボールに戻る相手を確実にしとめる技よ」

 「ワゥ……」


ボールに戻ることも許されずしいたけは崩れ落ちる。


千歌「っ……」

善子「さ、ルカリオを出しなさい」


善子ちゃんの言う通りにしたら、また足元を掬われる……だけど、


善子「出さないの? 降参?」

千歌「ル、ルカリオ!!」
 「──グゥォッ!!!!」


もう手持ちはルカリオのみ。出すしかない。


千歌「メガシンカ!!」
 「グゥォッ!!!!!」


ボールから出すと共に、私のメガバレッタの光と反応して、ルカリオがメガルカリオへと姿を変える。

……だけど、


千歌「……っ」

善子「……攻撃してこないの?」


──動けない。

ことごとく全ての攻撃を読まれて、反撃された経験が刷り込まれてしまっている。

考えても考えても、アブソルを倒せるビジョンが想像出来ない。


善子「……勝負あったわね」

千歌「……なっ」

善子「ルカリオ、どんどんオーラが小さくなっててるわよ」

千歌「……!」


言われてルカリオを見ると、ルカリオの周囲の波導のオーラがどんどん弱くなっていく。



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