千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/14(火) 12:51:03.03 ID:gM5+0Wds0
千歌「ち、ちがっ──」
善子「残念、“くろいまなざし”を受けたのは……ルガルガンよ」
千歌「……ぁ」
「ワゥ……」
ルガルガンが膝を折る。──時間だった。
善子「なんだかんだで気付いたのはさすが。でも、タッチの差だったわね」
「バクフ……」 「ゼルゥ……ッ」
「──ヒョォォ……」 「シャンディィ……」
そして、バクフーン、フローゼル。善子ちゃんのユキメノコ、シャンデラも倒れ。
「カァカァ……ッ」
戦闘不能になったドンカラスも落ちてくる。
その際、ドンカラスは一瞬、私の方を見て、してやったりという顔をしていた。
千歌「……“ほろびのうた”を唄ってたのは……ムウマージじゃなかった。あれは……私を欺くための、口パク」
善子「ふふ、正解。本当に“ほろびのうた”を唄ってたのは、ドンカラスよ」
“くろいまなざし”も私が勝手に動けるドンカラスが使ったんだと思い込んでた……本当はムウマージが使っていたんだ。
善子「“くろいまなざし”のキャッチは使ってるポケモンが戦闘不能になったら、効果が切れちゃうから……もっと判断が早ければルガルガンは助かったかもしれないわね」
千歌「……っ」
善子「でも、わざわざムウマージをムクホークで狙ってくれたのは僥倖だったわ。“みちずれ”で更にもう一匹戦闘不能に出来た。……って言っても、他のポケモンたちは満足に身動きがとれなかったものね」
千歌「…………」
落ち着け……。善子ちゃんは元々トリックプレイを得意としている。
それはここまで一緒に戦ってきた中でも、ずっと見てきたことだ。
私を動揺させるために、わざわざ私のプレイミスを解説してるんだ。
実際、私は完全に善子ちゃんの発言に惑わされて、4匹を相討ちに持ち込まれた。
真っ向から、戦ってたら、また何を仕掛けられるか……。
善子「アブソル」
「ソル…」
善子ちゃんは最後の手持ち──アブソルを繰り出す。
善子「千歌、ルカリオを出しなさい。最後はお互い、エースでぶつかり合いましょう」
千歌「…………」
どう考えても、この挑発には乗るべきじゃない。
千歌「行くよ、しいたけ!」
「ワッフッ!!!!」
善子「……フラレちゃったわね。まあ、いいわ。……アブソル、メガシンカ!!」
「ソルッ!!!!」
善子ちゃんのメガロザリオが光り輝き、呼応するようにアブソルが光に包まれる。
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