千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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173: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 12:40:23.62 ID:gM5+0Wds0

善子「──今度は下ばっか見て、田舎者丸出しね」

 「ギャゥッ!!!?」

千歌「……っ!!」


今度は上から、シャンデラの炎がルガルガンに直撃する。

──不味い、翻弄されてる……!!


善子「早くもチェックかしらね……!!」


……善子ちゃんの言動に惑わされるな。

相手はこっちを翻弄するために、わざと声を掛けて視線を誘導してる。

なら……。


千歌「ルカリオ!!」
 「グゥォッ!!!!!」


ルカリオを繰り出し、私は──


千歌「……すぅ………………────はぁ……」


一旦、目を閉じて深呼吸。


善子「……っ!! 敵の目の前で目を瞑るって……舐めてるのっ!?」


集中しろ、感覚を研ぎ澄ませ、音をよく聴け──。

──ゴォォ。これは火炎の迫る音だ。

目を開くと同時に指差す。


千歌「そこ」
 「グゥォッ!!!!!!」


ルカリオが“しんくうは”を発生させて、シャンデラの炎を掻き消す。


善子「はぁ!?」


──まだ、気を抜くな。

全身の神経を集中しろ。

足元、氷の下から、僅かに振動を感じる。


千歌「そこの氷の下っ!! ルカリオ、“はっけい”!!」
 「グゥァッ!!!!!!!」


ルカリオが近くの氷の床に両手を付いて、水中に向かって衝撃を発生させる。

──数秒置いて、

──バキリッ、と音を立てて氷が割れる。


 「グゥォッ!!!!」


私はルカリオに抱えられたまま、割れた部分から、逃げるように離脱する。

そして、その直後、


 「ゲコ……ガ……」



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