千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/14(火) 12:37:54.00 ID:gM5+0Wds0
次第に上から落ちてくる水が、押し上げられていく。
千歌「よし、押してる!! いけっ!!」
「ゼルゥゥゥゥ!!!!!!!!」
そのまま、フローゼルの攻撃は降って来る水を完全に押しのけ──空を切った。
「ゼルッ!!?」
千歌「!? ま、また消えた……!!」
またしても、ゲッコウガは身を隠してしまった。……というか──
千歌「善子ちゃんも消えた……!?」
慌てて周囲を見回す。
するとすぐ近くの湖の水面に──ポコポコと泡が立っている。
千歌「水の中!? フローゼル!!」
「ゼルッ!!!!!」
水の中に逃げ込んだ善子ちゃんを追って、飛び出したフローゼル──その背後から、青白い炎が一閃して、フローゼルを吹き飛ばした。
「ゼルゥッ!!!?」
千歌「……!?」
水の中の泡はブラフだ。
すぐさま気付いて、攻撃を仕掛けてきたであろう、シャンデラのいる方に振り返る──
「──ムバァァアァァァァァ!!!!!!!」
千歌「わあぁぁっ!!!?」
──私のすぐ後ろには気付けば、ムウマージ。
目の前で“おどろかす”をされて、思わず足が縺れる。
善子「──ドンカラス!!」
善子ちゃんの声が──上から聞こえて来た。
千歌「!!?!?」
善子「“ふきとばし”!!!」
「カァァァーーーー!!!!!!」
上を見上げると、脚に善子ちゃんをぶら下げたまま、ドンカラスが強風を叩き付けてくる。
ただでさえ脚が縺れていた私はそのまま、背後の湖へとお尻から飛び込む形で──
「──ヒョォォ」
千歌「……っ!!」
これまた、聞き覚えのある鳴き声が背後からしてきて、
私の身体の一部が着水すると同時に、
──ピシリと、湖底の表面が氷漬けになる。
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