千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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169: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 12:35:57.00 ID:gM5+0Wds0

善子「……そうね。思えば、遠くまで来たもんね、お互い」

千歌「そうだね」


各地のジムを回って、山を越え、森を抜け、大地を駆けて、海を乗り越え、空を飛び……ここまで来た。

自分の旅を思い返しながら、


千歌「それで用事って?」


訊ねる。


善子「くっくっく……よくぞ聞いてくれたわ」


善子ちゃんは、近くを旋回していたドンカラスとムウマージをボールに戻し。

そのまま、一個のモンスターボールを手に持ったまま、私に突きつけてくる。


善子「千歌……バトルしましょう」

千歌「……!」

善子「流星山では結局、途中でうやむやになっちゃったけど、決着ついてないし。もちろん、断ったりしないわよね?」

千歌「うん! トレーナー同士、目が逢ったらバトルするのが礼儀だもんね!」


私も善子ちゃん同様に、ボールを構えた手を前に突き出す。


善子「……お互い手加減なし。ホンキの勝負をしましょう」

千歌「うん、望むところだよ」


お互い突き出したボールがぶつかり──コツンと音が鳴る。

そしてボールを持ったまま、お互いの腕を曲げて交差させる。

内向きになったボールのすぐ向こうに善子ちゃんの顔が見える。

インチキなしのホンキの決闘。この状態からボールを落として、ポケモンが飛び出した瞬間が真剣勝負の開始の合図だ。


善子「……さぁ、サバトを始めましょう……私と同じように † 叡智の端末を扱いし者 † よ……!」


二人同時にボールから手を放し──交差させた腕を解いた。

──バトル……スタート!!





    *    *    *





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