千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/14(火) 12:33:42.01 ID:gM5+0Wds0
千歌「綺麗……」
善子ちゃんは見当たらないけど、この景色を見に来たというだけでも、一旦クリスタルレイクに訪れたのはよかったかもしれない。
そんなことを考えていたら──
──すんすんと、
千歌「? ……人の、声?」
女の人がすすり泣くような声が背後から聞こえてくる。
辺りを見回していると、今度は、
「キィアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!」
千歌「!!」
それは泣き叫ぶ声に変わる。
千歌「これって……」
私はこの声に心当たりがあった。
次の瞬間、突然──髪の毛を何かに引っ張られる。
千歌「わったた……」
少し後ろによろけたけど……私は自分の頭の後ろに手を回して、ソレを掴んで、自分の前に持ってくる。
千歌「──久しぶり、ムウマージ」
「ムマァーージ♪」
そこに居たのはムウマージだった。
そして、それを見計らったかのように、空から声が降って来る。
「──よくぞ見破ったわね!! とうっ!!」
声と共に、人影が飛び降りてくる。
「シュタッ!!」
もう誰かなんて考えるまでもなかった。
千歌「善子ちゃん!」
善子「善子じゃないわよ!! ヨハネだって言ってんでしょ!?」
善子ちゃんは今日も絶好調のようだ。
善子「それよりも……よくぞ † 幽寂たる宵闇の魔女 † を察知したわね……さすが、リトルデーモン千歌……」
……一瞬なんの話かと思ったけど、たぶんムウマージのことだと思う。
千歌「そういえば、善子ちゃんと初めて出会ったときも、こんな感じの小高いところだったね」
あのときは見晴らしのいい流星山の頂上から、そして今度はクリスタルレイクのあるこの丘で。
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