千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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167: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 12:32:20.56 ID:gM5+0Wds0

ルビィ「あ、そうだ」

千歌「?」


突然何かを思い出したかのようにルビィちゃんが声をあげる。


ルビィ「善子ちゃんから千歌ちゃんに伝言があったんだ」

千歌「伝言?」

ルビィ「『水晶の湖に来い』って言ってた」

千歌「……それだけ?」

ルビィ「うん。会ったら伝えておいてって」

千歌「水晶の湖って……」

 「クリスタルレイクのことロトー」

千歌「うわぁっ!? ろ、ロトム!?」


急にロトムがルビィちゃんの背後から飛び出してくる。


千歌「あ、あれ……? 善子ちゃんと一緒に行ったんじゃ……」

ルビィ「大事な用事があるって、言ってたから……ルビィがロトムを一旦預かってるんだよ」

千歌「そうなんだ……」


でもロトムを置いていったってことは、捕獲とかじゃないんだよね……なんだろ?


千歌「……まあ、いいや。クリスタルレイクってここからすぐ近くの丘の上にあるおっきな湖だよね」

 「そうロトー」

千歌「行ってみれば、わかるよね。出てきて、ムクホーク」
 「ピィィ」

千歌「じゃ、クリスタルレイクに行ってみるね。ありがと、ルビィちゃん」

ルビィ「うん、またね! 千歌ちゃん!」


──手を振るルビィちゃんを尻目に、私はムクホークに乗って、クリスタルレイクへと飛び立ったのだった。





    *    *    *





──クリスタルレイク。

気付けば夕日が差し込む時間。

辺りに夕闇が迫ってくる。

辿り着いてから既に何時間か、善子ちゃんを探しているんだけど……。


千歌「善子ちゃん……どこだろう」


まるで見当たらない。

そろそろ西から差し込んでいる太陽が、山々の影に隠れようとしていた。

大きなオレンジ色の炎が、ゆっくりと大地に沈んでいく。

その光で辺りは燃えるように橙色に色づいていた。



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