千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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166: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 12:30:58.43 ID:gM5+0Wds0

千歌「理亞ちゃん、外出出来るようになったんだね」

理亞「うん。事前の申請と、一人以上監視役の人間が傍に居ないとだめだけど……」

ルビィ「だから、ご飯のときはルビィが監視役の名目で一緒に食べてるんだよね」

理亞「うん」


そう言って親しげに頷きあう二人。どうやら、一緒に過ごす間に随分と仲良くなったようだった。


理亞「……とりあえず、タオル貰ってきたから、ねえさまの身体拭いてあげたい」

千歌「あ、うん。私はここでおいとまするね」

ルビィ「それじゃ、ルビィも……理亞ちゃん、また夜ご飯のときに来るね」

理亞「起きてたらでいいから。ありがと」


私は、ルビィちゃんと一緒に病室を後にした。





    *    *    *





千歌「──それじゃ、ルビィちゃんもそろそろ退院出来そうなんだね」

ルビィ「うん。やっぱり何度検査しても身体そのものに異常はないみたいだから……。最近は眠ってる時間も少しずつ短くなってるし。ただ、一度眠ると次が気付いたときに思った以上に時間が経ってるのは未だになれないかも……」

千歌「そっか。退院したら……また旅に出るの?」

ルビィ「……うぅん、当分はウチウラシティの方のお家で、お姉ちゃんのお手伝いをしようかなって……。旅してる間に長時間眠っちゃうのも困るし、お姉ちゃんも心配だろうから……」


確かに、旅の間は自由なときに眠れるわけじゃないし……それがいいのかもしれない。


ルビィ「あと……家に帰ってやりたいことがあるから」

千歌「やりたいこと?」

ルビィ「うん。ルビィね、正式にクロサワの巫女としてのお役目を継ごうと思ってるの」

千歌「巫女……それって……」

ルビィ「女王様と人の間に立って、両者の世界の中継ぎになる人……確かに血は濃く受け継いでたけど、正式にお役目を引き受けるかはずっと保留にしてたんだ。だけど、旅を通じて……改めて、これはルビィがやるべきことだと思ったから」

千歌「ルビィちゃん……」

ルビィ「だから、ルビィの冒険はここでおしまい。次の目標に向かってがんばルビィしないといけないから」

千歌「そっか」


ルビィちゃんはルビィちゃんで、旅の中で自分のやりたいことを見つけることが出来たのかもしれない。


ルビィ「千歌ちゃん」

千歌「ん?」

ルビィ「改めて……一緒に戦ってくれて、ありがとう」


ルビィちゃんはお礼と共に頭を下げる。


千歌「うぅん、私こそありがとう。ルビィちゃん、ホントに強くなっててビックリしたよ」

ルビィ「えへへ……でも、理亞ちゃんに負けないようにもっと強くならなきゃいけないから」


ルビィちゃんはそう言ってはにかむ。理亞ちゃんと言う良いライバルに出会うことが出来て、良い影響を受けたのかもしれない。旅立つ前の引っ込み思案が嘘みたいに、今は自信に満ち溢れているようだった。



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