千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/14(火) 00:26:54.63 ID:gM5+0Wds0
どたばたと部屋を飛び出して客間に向かう。
……やっぱり美渡姉に限って、そんな感じのことはなさそうだな、と改めて思ったのだった。
* * *
──夜。
旅立ち前夜ということもあり、ちょっとだけ豪勢な食事をお母さんが用意してくれた。
もちろん、手持ちのみんなも一緒にご相伴に預かった。
千歌「志満姉のご飯もおいしいけど……やっぱり、お母さんのご飯が一番おいしいというかしっくり来るんだよなぁ……なんでだろ」
やはり子は親のご飯が好きなものなのかもしれない。
そんなことを考え一人腕を組みながら歩いていると、
美渡「しいたけ……千歌はどう?」
「ワフッ」
千歌「……ん?」
今いる通路を曲がったところ、中庭に通じる廊下で美渡姉が月明かりに照らされながら、しいたけのブラッシングをしているところだった。
困ったな……さっきのことがあるから、今はちょっと対面では顔を合わせづらい……。
美渡「千歌、無茶してない?」
「ワフ」
美渡「……って、してないわけないよなぁ……千歌だし」
「ワフ」
美渡「何かあったときは……お前が助けてやってな」
「ワフ」
美渡「……ってお前、なんか体が逞しくなったな……これも旅の効果か」
「ワフ」
美渡「私も、旅……してみようかな」
「ワォ?」
美渡「なんてね……今更旅って歳でもないか」
「ワフ」
千歌「……」
そういえば、お姉ちゃんたちは旅に出たことはないんだ……。
チカがたまたま機会に恵まれたってだけで。
美渡「……千歌、強くなったんだなって、お前を見てるだけでわかるよ」
「ワフ」
美渡「つい最近まで、あーんなチビスケだったのに……気付いたら立派に成長しちゃって……」
「ワフ」
美渡「どんどん、千歌が遠くにいっちゃうな……」
「ワォ…」
美渡姉……そんなこと考えてたんだ……。
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