千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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160: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/14(火) 00:25:19.93 ID:gM5+0Wds0

志満姉は昔からポケモンコンテストが好きで、実力もある結構強い人らしいんだけど……本人に聞いてもあんまり話してくれないし、ここ最近はあんまり参加もしていなかったみたいだったから、その報せに少しだけ驚く。


千歌ママ「なんか近々大きな大会があるらしくってね。張り切ってたわ」

千歌「へー」

千歌ママ「千歌も負けてられないわね?」

千歌「ふふーん、もうすでに負けてないもんね! それどころか、私この前世界を救ったんだよ!」


胸を張って言う。


千歌ママ「あらそうなの。すごいわね」

千歌「……えー、それだけ……?」


自分で言うのはなんだけど、結構すごいことだったんだけどな……。


千歌ママ「千歌はいっつも気付けば、トラブルに巻き込まれてばっかりだからねー。あんまり危ないことしちゃダメよ?」

千歌「……むー。ホントに世界救ったんだけど。いろんな人に感謝されたもん!」

千歌ママ「……それは誇らしいことだけど……お母さんはあなたが五体満足に生きてくれていた方が何倍も嬉しいわ」

千歌「…………んっと……」

千歌ママ「……とは言っても、やめろって言ってやめてくれるんだったら、お母さんも苦労してないからね。多少の怪我くらいは目を瞑るけど、先にいなくなったりしないでね。あなたが死んじゃったら、あなたの人生はそこで終わり。どんなにすごいことに挑戦してても、頑張った結果が残るんだとしても、千歌が死んじゃったら、千歌はいなくなっちゃうんだから」

千歌「う、うん……わかった」


お母さんはそれだけ言うと、満足したのか、私の部屋を出て行ってしまった。


千歌「……娘が世界を救うよりも、生きててくれた方が嬉しい……かぁ」


私は少し考え込んでしまう。

ふと……聖良さんと理亞ちゃんのことを思い出す。

命を掛けて、理亞ちゃんの夢を叶えようとした聖良さんと、本当は聖良さんが傍にいてくれるだけでよかったと言う理亞ちゃん。


千歌「……確かに、お姉ちゃんたちがチカのために何かしてくれたんだとしても、それで死んじゃったら……嫌かな」


それが例え、かけがえのない何かをくれるようなことだったとしても。

いなくなっちゃったら……困るよね。


千歌「ま……志満姉ならともかく、美渡姉がそんなことするなんてありえないけど──」

美渡「何がありえないって?」

千歌「……」


気付けば背後に美渡姉の姿。


千歌「ウウン、ナンデモナイ」

美渡「……なんか、わからんが悪口を言われた気がする」

千歌「キノセイダヨ」

美渡「そういえば、そろそろお客さんが来るんだけど」

千歌「チカ、急に客間の片付けしたくなってきたっ!!!」

美渡「よろしい」



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