千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/14(火) 00:16:37.94 ID:gM5+0Wds0
「ヴォッフ」
ムーランドは、一人で勝手に安堵して泣きじゃくる私を咎めることはせず……涙が止まって落ち着くまで、ただ黙ってその場に鎮座してくれていたのだった。
* * *
梨子「……ふぅ……なんか、いっぱい泣いたらすっきりしたな」
「ヴォッフ…」
そして……決めた。
梨子「私はあなたを仲間にしたい」
「ヴォッフ」
梨子「ムーランド、バトルしよう」
野生のポケモンと戦って、捕まえる。
トレーナーの基本だ。
「ブルル…」
後方で見守っていた、メブキジカが私の傍に寄って来る。
「ヴォッフ…」
ムーランドが立ち上がり、私たちの前に歩み出る。
梨子「私が勝ったら、仲間になって」
「ヴォッフ」
ムーランドが鳴くと、周りのヨーテリーやハーデリアたちが、その場から離れていく。
一対一、正々堂々戦って捕まえる。
梨子「……行くよ!! メブキジカ!!」
「ブルルッ!!!!」
メブキジカが私の声と共に飛び出す。
梨子「“ウッドホーン”!!」
「ブルルッ!!!」
前方にツノを突き出して、突撃する。
「ヴォッフッ!!!!」
一方ムーランドは、その場に留まったまま、攻撃を受け止める。
──攻撃が直撃したが、ムーランドはびくともしない。
「ヴォッフッ!!!!」
梨子「……! でも、“ウッドホーン”は吸収技だよ!!」
「ブルルッ!!!!」
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