千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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142: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/13(月) 12:49:09.16 ID:SDtZ71oz0

千歌「ん……なにかな?」

理亞「ねえさまを止めてくれて……ありがとう」

千歌「……うん、どういたしまして」


私は理亞ちゃんからのお礼に言葉を返して、今度こそ部屋を後にするのだった。





    *    *    *





聖良さんの病室から出た後、病院のエントランスに行くと。


海未「千歌」

千歌「! 師匠」


そこで海未師匠に声を掛けられる。


千歌「どうしたんですか?」

海未「私はそろそろリーグ本部に戻ろうかなと思っていたので……最後に千歌と会っておこうかなと」


海未師匠は、そう言いながら私の頭を撫でる。


海未「まず……よくやりましたね、千歌。さすが私の弟子です」

千歌「えへへ……今日はなんかすごい褒められる」

海未「それと報告ですが……1番道路の海岸沿いに墜落した飛空挺セイントスノウは、先ほど撤去作業を開始したそうです。加えて、中に居た団員やポケモンですが、負傷者こそ居たものの、重傷者や死者は出ていないとのことです」

千歌「そっか……よかった」


直後のパルキアとの戦いのせいでそれどころじゃなかったけど……かなり派手に堕としちゃったもんね。

大きな被害にならなかったのは間違いなく、海未師匠たちが地面への激突を防いでくれたお陰だろう。


海未「事件の調査に関しては適宜進めてはいるそうですが……如何せんほぼ全ての計画を聖良が主導で行っていたようで、彼女が目を覚まさないことにはあまり話が進みそうにありませんね……いつ目が覚めるかもわからない状態ですし」

千歌「……実験に使われてたポケモンたちは……?」

海未「ダリアの研究室、カーテンクリフのアジト、グレイブマウンテンの造艦基地と、飛空挺の中から、実験に使われていたポケモンは全て保護しました。衰弱個体もそれなりに居ましたが……とりあえず、保護したポケモンたちは、治療を施して一命は取り留めています」

千歌「そっか……」

海未「ですが……後遺症が残る子はいるでしょうし、全てが元通りとまでは行かないと思います。……それに、もう命を落としてしまったポケモンも居ますから」

千歌「…………」


その言葉を聞いて、思わず表情が曇る。


海未「千歌……そんな顔をしないでください。貴方たちが居たから助かった多くの命があることもまた事実なんですから……」

千歌「……はい」

海未「奪った命の責任は……いつか、目を覚ました聖良本人が償って行くしかありません。口で言うように、簡単に贖いきれるものなのかはわかりませんが……」

千歌「……今度、そのポケモンたちのお墓参りに行きたいな……」

海未「ええ、そうしてあげてください。希がグレイブガーデンにお墓を作ってくれるそうなので……」

千歌「……はい」



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