千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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140: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/13(月) 12:44:41.96 ID:SDtZ71oz0

鞠莉「メガシンカはトレーナーとポケモンの力を同調させて強化するからね……一度に三匹もメガシンカさせたら、体がどうなるかなんて……」

ダイヤ「それに、パルキアを“しらたま”で操る訓練も、かなり長い間、行っていたそうです……外から見てもわかりませんでしたが、彼女の精神には想像も出来ないくらい大きな負荷が掛かっていたのかもしれませんね」

千歌「そうですか……」

鞠莉「……ま、千歌っちが気に病むことじゃないヨ」

ダイヤ「……そう、ですわね。少し冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが……これも因果応報です。良くも悪くも、自分のやったことの代償は自分以外の人間に精算することは出来ませんわ……」

千歌「……はい。……えっと、理亞ちゃんは?」

鞠莉「……事情聴取のとき以外は聖良の病室に居るみたいだヨ」


──事情聴取。

この事件のあと、グレイブ団は組織そのものが解体となりました。

一部、研究員が捕まったりもしたそうなんだけど……ほとんどは聖良さんのカラマネロやスリーパーからの催眠暗示で動いていたことがわかり、完全に無罪放免……とまではいかないけど、その人たちはしばらく保護観察ということになるそうです。

……そして、理亞ちゃんも。

理亞ちゃんは取調べで「自分に全部の責任がある。罪は自分が全て背負う」とずっと繰り返しているそうですが……。

警察の見解としては、理亞ちゃんも聖良さんから洗脳を施されている可能性が高いと言うことで、手持ちを没収の上、彼女も他の団員同様、とりあえず保護観察処分になったそうです。

ただ、そんな警察が首を傾げているのは「ヤミラミや、ブーピッグの身体から宝石を直接抽出してるのは自分は一切知らなかった」と言う供述に対してで、むしろそのことについて聞かされたときは理亞ちゃんが一番驚いていたとか……。

洗脳されていたにしては、何故その部分だけは姉や団の研究員を庇う要素がないのかが疑問のようです。

……たぶん、聖良さんは理亞ちゃんにはそれがバレないように細心の注意を払っていたんだと思います。

もし聖良さん本人にそうした理由を聞いたら『悪魔は、自分だけで良い』……と、そう言っていたんじゃないかなと、私は勝手に思っています。

理亞ちゃんは当分、この病院内の特定スペース以外は自由な移動も制限されるらしいけど、真姫さんが自ら監視役を名乗り出てくれたお陰で、姉の聖良さんの病室への出入りだけは自由に出来るそうです。


ダイヤ「千歌さん」

千歌「?」


考え事をしていたら、ダイヤさんに声を掛けられて我に返る。

ダイヤさんの方を見ると、なにやら手招きをしている。


千歌「?? なんですか?」


ダイヤさんに近付くと、


千歌「──わ!?」


抱き寄せられた。

ぎゅーっと。

そして、頭を撫でられる。


千歌「だ、ダイヤさん……?」

ダイヤ「千歌さん……今回は本当に、よく頑張りましたわね」

千歌「え、あ、いや……そんな、夢中だっただけで……」

ダイヤ「貴方の勇気のお陰で、多くの人が救われました……こんな立派な教え子を持てて……わたくしは幸せ者ですわ」

千歌「ダイヤさん……」

ダイヤ「気付けば、貴方は……もう一人前のポケモントレーナーですわね」

千歌「えへへ……ありがと、ダイヤさん……。でも、もっともっと強くなるから……見ててね」

ダイヤ「ええ、もちろんですわ。期待していますわよ、わたくしの自慢の教え子さん」





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