千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/13(月) 04:17:54.60 ID:SDtZ71oz0
──パシッ。
乾いた音がした。
理亞「…………っ」
ルビィちゃんが理亞ちゃんの頬をはたいた音だった。
ルビィ「……そんなことしても、誰も喜ばない」
理亞「…………」
ルビィ「……むしろ悲しい。わたしも……きっと聖良さんも」
理亞「……ルビィ」
ルビィ「それに……またいつか、ディアンシー様に認められるように頑張るって、ルビィと約束したよね?」
理亞「…………。……ごめん、脱出しよう」
ルビィ「うん」
ルビィちゃんがヘタリ込む理亞ちゃんの手を取って、立ち上がらせる。
ルビィ「……ドンカラス!!」
「カァーーーッ!!!!!」
理亞「……クロバット!!」
「クロバットッ!!!!」
黒い羽と紫の羽が開く。
二匹の飛行要員はそれぞれ主人の肩を掴む。
理亞「ねえさま……少し我慢してね」
聖良「…………」
ルビィ「聖良さん……頑張って」
二人掛かりで聖良さんを支えるようにして飛び上がり、聖良さんの手持ちを回収しながら入口に向かっていく。
千歌「果南ちゃん! 乗って!!」
「ピィィッ!!!!」
私もムクホークの背に乗る。
果南「ごめん、千歌!! お願い!!」
そして、私たち5人は崩れ始めたやぶれた世界を脱出するために飛び出した──。
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