千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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129: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/13(月) 04:16:04.04 ID:SDtZ71oz0

その言葉を最後に、理亞ちゃんの頭を撫でていた聖良さんの腕が力なく落ちる。


聖良「…………」

理亞「ねえさま……?」

聖良「…………」

理亞「ねえさま……っ!!」


理亞ちゃんが聖良さんの手を握る。強く……強く。


千歌「…………」

ルビィ「…………」


私とルビィちゃんは、そんな光景を立ち尽くして見ていた。

お互いがお互いのことを想い続けたが故に、間違ってしまった姉妹を見て……。

……だけど、やぶれた世界は戦いが終わったこの場で、立ち止まっていることを許してくれなかった。

──ゴゴゴゴゴッ! と大きな音を立てながら、世界が揺れ始める。


千歌「!? な、何!?」

ルビィ「わ、わかんない……!?」


ルビィちゃんと二人でオロオロとしていると、


果南「ごめん、千歌、ルビィ……!! 遅くなった」

千歌「果南ちゃん!?」


果南ちゃんがニョロボンと一緒に足場を乗り継いでよじ登ってきたところだった。


千歌「果南ちゃん、ギラティナは!?」

果南「とりあえず、大人しくはした……」

ルビィ「大人しくって……?」

果南「……怒って興奮して、もうどうしようもなかったから、とりあえず倒して戦闘不能に……」

千歌「じ、じゃあ、この揺れってもしかして……!!」

果南「たぶん、制御するギラティナが気を失ったから、この世界の機能自体が一時的に崩壊しかけてるんだと思う」

千歌「そ、そんな!? それじゃ、急いで脱出しないと!!? ルビィちゃん!!」

ルビィ「う、うん!! 理亞ちゃん!!」


ルビィちゃんは聖良さんに寄り添う理亞ちゃんへと声を掛ける。


理亞「……ルビィ」

ルビィ「脱出しよう!! この世界、このままじゃ崩れちゃうみたいだから……!!」

理亞「……いい」

ルビィ「……!? 理亞ちゃん!?」

理亞「……ここで、ねえさまと一緒に……」

ルビィ「…………」

理亞「……もう、私は……」

ルビィ「理亞ちゃん……ごめん」

理亞「……え?」



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