千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/13(月) 04:14:43.96 ID:SDtZ71oz0
咄嗟に理亞ちゃんが聖良さんに庇うようにして覆いかぶさる。
そこに向かって、ディアンシーの攻撃が……!!
──……飛んで行くことは、なかった。
理亞「…………?」
理亞ちゃんが顔をあげると──
ルビィ「…………」
二人とディアンシーの間で、ルビィちゃんが両手を広げて立っていた。まるで、二人を庇う壁を作るかのように。
理亞「ルビィ……!」
ルビィ「女王様……もう、やめてください……」
「アンシー……」
ルビィ「あの人たちはもう十分に傷付いた……もう戦う力は残ってないです」
「…………」
ルビィ「もし、まだ罰が必要なら……この場にこうして招きいれてしまった、巫女である、わたしの責任です……わたしが代わりに罰を受けます……だから、あの二人はもう許してあげてください……」
千歌「ルビィちゃん……」
理亞「ルビィ……」
聖良「…………」
そんなルビィちゃんの言葉で、怒りが収まったのか、どうなのか。
「アンシー……」
ディアンシーの周囲に浮かんでいた大量の宝石が掻き消え──そして、それと一緒にディアンシーも掻き消えるように姿を消してしまった。
聖良「……ディアン、シー……」
ルビィ「……ディアンシー様は、最も美しいポケモンって言われています。誰よりも美しいディアンシー様は、綺麗な心の人間の前に現われて、心の穢れた人間は嫌います……。今の聖良さんの心を、女王様は認めなかったみたいです」
聖良「そん……な……まだ、わたし……は……」
理亞「ねえさま……もう、やめて……っ……」
聖良「まだ、あのひかり……を……りあ、が、ほしがった……ひか、り……を……」
理亞「……もうそんなのいらない……っ……!! 私は……私はねえさまが居てくれたらそれでよかった……それでよかったの……っ……」
聖良「りあ……。……ふふ……りあは……やさしい、ですね……」
そう言いながらボロボロの聖良さんは理亞ちゃんの頭を撫でる。
聖良「これで……ほんとう、に……ぜんぶ、おわり……みたい、ですね……」
理亞「ねえさま……」
聖良「りあ……いままで、ついてきてくれて……ありが、とう」
理亞「ねえさま……? なんで、そんな言い方……最後みたいな……っ……」
聖良「りあ……」
理亞「なに……っ……?」
聖良「……あいして、ますよ」
理亞「……っ……! 私も……っ……!! 私もねえさまのこと、愛してる……!!」
聖良「ふふ……ありが、とう──」
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