千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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128: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2019/05/13(月) 04:14:43.96 ID:SDtZ71oz0

咄嗟に理亞ちゃんが聖良さんに庇うようにして覆いかぶさる。

そこに向かって、ディアンシーの攻撃が……!!

──……飛んで行くことは、なかった。


理亞「…………?」


理亞ちゃんが顔をあげると──


ルビィ「…………」


二人とディアンシーの間で、ルビィちゃんが両手を広げて立っていた。まるで、二人を庇う壁を作るかのように。


理亞「ルビィ……!」

ルビィ「女王様……もう、やめてください……」

 「アンシー……」

ルビィ「あの人たちはもう十分に傷付いた……もう戦う力は残ってないです」

 「…………」

ルビィ「もし、まだ罰が必要なら……この場にこうして招きいれてしまった、巫女である、わたしの責任です……わたしが代わりに罰を受けます……だから、あの二人はもう許してあげてください……」

千歌「ルビィちゃん……」

理亞「ルビィ……」

聖良「…………」


そんなルビィちゃんの言葉で、怒りが収まったのか、どうなのか。


 「アンシー……」


ディアンシーの周囲に浮かんでいた大量の宝石が掻き消え──そして、それと一緒にディアンシーも掻き消えるように姿を消してしまった。


聖良「……ディアン、シー……」

ルビィ「……ディアンシー様は、最も美しいポケモンって言われています。誰よりも美しいディアンシー様は、綺麗な心の人間の前に現われて、心の穢れた人間は嫌います……。今の聖良さんの心を、女王様は認めなかったみたいです」

聖良「そん……な……まだ、わたし……は……」

理亞「ねえさま……もう、やめて……っ……」

聖良「まだ、あのひかり……を……りあ、が、ほしがった……ひか、り……を……」

理亞「……もうそんなのいらない……っ……!! 私は……私はねえさまが居てくれたらそれでよかった……それでよかったの……っ……」

聖良「りあ……。……ふふ……りあは……やさしい、ですね……」


そう言いながらボロボロの聖良さんは理亞ちゃんの頭を撫でる。


聖良「これで……ほんとう、に……ぜんぶ、おわり……みたい、ですね……」

理亞「ねえさま……」

聖良「りあ……いままで、ついてきてくれて……ありが、とう」

理亞「ねえさま……? なんで、そんな言い方……最後みたいな……っ……」

聖良「りあ……」

理亞「なに……っ……?」

聖良「……あいして、ますよ」

理亞「……っ……! 私も……っ……!! 私もねえさまのこと、愛してる……!!」

聖良「ふふ……ありが、とう──」



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