千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/13(月) 03:43:24.89 ID:SDtZ71oz0
聖良さんはその炎を“ひかりのかべ”で半減させながら、
聖良「まずはその邪魔な炎を止めます……!! ツンベアー!!」
「ベァァッ!!!!!」
飛び出したのは大きな体躯のシロクマポケモンのツンベアー。
聖良「“ゆきなだれ”!!」
「ベアァァッ!!!!!!」
ツンベアーの足を踏み鳴らすと、冷気によって作り出された大量の氷雪が“かえんほうしゃ”を掻き消しながら、雪崩のように襲い掛かってくる。
千歌「ムクホーク!! 飛んで!!」
「ピィィィ!!!!!」
ムクホークに掴まって私は地上から離脱し、
千歌「バクフーン!! “ふんえん”で吹き飛ばせ!!」
「バクフーッ!!!!!」
“ゆきなだれ”に向かって、高熱の“ふんえん”で対抗する。
「バクフーーーーッ!!!!!!!!」
背中の炎を激しく猛らせながら、迫り来る雪崩をどんどんと溶かす。
千歌「よし、そのまま……──!?」
──ふと、目を凝らすと、バクフーンの前にユラリと影が居た。
聖良「ヤミラミ! “ねこだまし”!」
「ヤミッ!!!」
その影はヤミラミ。両の手をバクフーンの目の前で叩き、
「バクフッ!!?」
バクフーンをひるませる。
そして、怯んで炎の勢いが緩んでしまったと、思ったら。
──空気中から氷の鎖が飛び出てきて、バクフーンに絡みつく。
千歌「な!?」
聖良「先ほど、貴方が溶かしたフリージオですよ」
「────シャランシャラン」
フリージオは鈴の音ような鳴き声を出しながら、バクフーンを凍結させていく。
聖良「フリージオは溶けると水蒸気になって掻き消えてしまいますが、また温度が下がってくると元の形に結晶化して姿を現します。溶かしたのは悪手でしたね」
身動きの取れない、バクフーンはそのまま、“ゆきなだれ”に飲み込まれていく。
千歌「バ、バクフーン!! ……っく、ルガルガ──」
聖良「“つららおとし”!!」
「ベァァーーー!!!!!」
千歌「!?」
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