千歌「ポケットモンスターAqours!」 Part2
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◆tdNJrUZxQg
[saga]
2019/05/12(日) 22:45:33.97 ID:DoNfZkVt0
今度は地方全体に轟く様な、大きな啼き声を響かせる。
ただ……なんとなく、これは敵意のある声じゃないことはわかった。
海未「龍の止まり樹……そして、龍の咆哮の本当の正体……」
ことり「オトノキ地方を……ずーっと昔から見守ってくれてたんだね」
レックウザは長い長い、咆哮を終えた後、
「──キリュリシィ」
私たちを一瞥してから、天へと飛び立って──消えていった。
穂乃果「……認めてもらえたってことかな?」
海未「……恐らくは」
戦闘が終わり、風の音だけが鳴り続ける音ノ木の上空。
穂乃果「……じゃ、リザードン、いこっか」
「リザァ」
私はリザードンと一緒に飛び立とうとする。
ことり「ほ、穂乃果ちゃん……!!」
海未「……もう、行くのですか?」
そんな私に二人が声を掛けてくる。
穂乃果「うん。まだ全然冒険し足りないから……! この世界にはまだまだ、穂乃果の知らないことが、知らないポケモンが、知らない冒険が、たっくさんあるから!」
海未「……はぁ、貴方は自由ですね」
ことり「……でも、穂乃果ちゃんらしいかな」
穂乃果「だから……行くね!」
私は止まっていられないから……!
* * *
──穂乃果が飛び去ったあと、
ことり「ねぇ、海未ちゃん」
ことりが話しかけてくる。
海未「なんですか?」
ことり「穂乃果ちゃん……今度はどこにいくのかな」
海未「……何処に行くんでしょうかね」
それはわからない。穂乃果のことだから、私たちには想像も出来ないような冒険をしているんだろう。
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