3:名無しNIPPER[saga]
2019/05/08(水) 18:16:44.43 ID:ED3vW4kA0
ここで健全な男子であれば、サキュバスが目の前に現れるという幸せなハプニングに見舞われたらパラダイスに突入して光の速さで己を解放するだろうが、残念ながら僕は芸能事務所のプロデューサーである。毎日汗水垂らしながらアイドルたちを売り込み、通った企画を形にし、アイドルたちを輝く舞台に導く裏方のプロフェッショナルだ。
サキュバスとかいう性のプロフェッショナルが相手だとしても、その精神は鋭く研ぎ澄まされて何物にも鈍ることはないのである。
「うふふ……実は、アイドルをしばらく続けていて色々なモノを我慢していたせいで、もう限界なんです。だから、Pさんとエッチなことをしようかと思って」
しかしやはり現実は無常だったようで、僕の精神は彼女の言葉で弱弱しく萎んでいき、もはや下半身は誰も挑んだことのない大層な山を形作っていたが、それでも平静を装って涼しい顔を見せるように意識を集中させた。
「僕はプロデューサーだ。担当アイドルとそんなことをするわけもないし、しようとも思わない」
「ああっ、ダメ……もう、私の身体が熱くなって、我慢できない……早く、早くPさんとエッチしたいの……!」
その言葉でついに僕は射精した。あまりにも早く情けなく、ズボンの中が不快感で包まれていき、腰砕けになってしまいそうだった。
――いや、これはむしろ好機だ。
だがこれ幸い、この場面においてはむしろ漆黒に堕ちる闇の中に差す一筋の希望だった。凄まじい圧力から解放された僕の下半身は、不快感と共にしめりけの特性を得たのだ。
この状態であれば目の前にいる、まさに性のだいばくはつともいえる彼女からこれ以上何をされたとしても、ダメージを受けることはないだろう。僕はズボンにシミが広がるのも鼻に付く臭いが事務所を満たすのも構わず、平静を装い冷淡な表情で彼女を見た。
「あら……ふふっ、Pさん、可愛いですね」
だがしかし僕のちっぽけな自尊心は当然彼女にはお見通しだったようで、僕の下半身を見て舌なめずりをし、わざとらしく鼻から息を吸い込んでいた。
屈辱で膝が崩れ落ちそうになっていた僕がこれ以上気圧されるわけにはいかないと思ったところで、彼女は限界近くまで下ろされていた上着のファスナーを更に下ろした。彼女のおっぱいに見える肌色の中で一際目を引く大変な色を目撃してしまったような気がして、僕の下半身はしめりけを得て無敵となっていたはずだが、哀れにも再び大変なことになってしまっていた。
「さて……おしゃべりはこれくらいにして、Pさん、動かないでくださいね……」
何も彼女の言葉に素直に従ったわけでもないが、無常にも僕の体は動かなかった。少しずつ近づいてくる彼女の姿を見て、昼間なのに夜のパラダイスに突入してしまったと嘆きながら、僕はいつの間にか気を失ってしまった。
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