【艦これ】これからこのことこれからのこと【漣】
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17: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:10:06.26 ID:J8yp6zh90

「……漫画の見すぎだ」

「あははっ。かもしれませんね。
 でもご主人様、漣は本気なんです。本気で言ってるんですよ。一旦離れ離れになって、それでもまた会えたなら、それは運命じゃないですか。奇跡だと思いませんか!」
以下略 AAS



18: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:10:40.93 ID:J8yp6zh90

「女の子にここまで言わせるなんて、ごっ、ご主人様は、ほんとに甲斐性がないんですから」

「……すまん」

以下略 AAS



19: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:11:13.85 ID:J8yp6zh90

「い、いえっ。別にいいんですが、いいっていうか、確かにそう言う空気でしたけれどもっ!」

 大きく深呼吸をして、

以下略 AAS



20: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:11:47.92 ID:J8yp6zh90

* * *

 実のところ、不安は消えてなくなっていた。

以下略 AAS



21: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:12:34.71 ID:J8yp6zh90

 もしくは、これからのことが一旦落ち着いてようやく、更なるこれからのことを考えることができるという判断なのかもしれない。決断を下すのは熱に魘された頭ではなく、冷え切った理性によるべきだとは、俺も漣も思っている。
 だから殆ど出来レースなのだ。

 心に幾許かの余裕をもって、俺はいま新居の前に立っていた。新居と言っても新築戸建などというはずもなく、築浅の集合住宅である。
以下略 AAS



22: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:13:04.03 ID:J8yp6zh90

「まぁ、おいおい慣れるだろうさ」

 自分に言い聞かせる。正式な入社は二週間後。それまでは身の回りを整えたり、地理などを覚える期間にあてられている。
 最低限の家具などは海軍から支給されているのがありがたい。とはいえ、パソコンや家電製品の大半は揃えなくてはならないし、スマホの契約なども手付かず。やらねばならないことは多い。
以下略 AAS



23: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:13:33.31 ID:J8yp6zh90

 一ヶ月……二週間……、うぅむ。
 十日。十日我慢したら、近況を尋ねてみよう。

 俺は三つの菓子折りを持って扉を開けた。両隣と下には挨拶をしておいたほうが後腐れはない。そこまでうるさくつもりもなかったが、まぁ処世術だろう。
以下略 AAS



24: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:14:08.28 ID:J8yp6zh90

 扉が開く。

 桃色が視界に広がる。

以下略 AAS



25: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:14:37.03 ID:J8yp6zh90

「奇跡?」

 そんなものはない。

以下略 AAS



26: ◆yufVJNsZ3s[saga]
2019/05/04(土) 22:15:19.79 ID:J8yp6zh90

「……やっぱり、運命だ、んむっ!?」

 漣の口づけで思考が吹き飛ぶ。甘い甘い唾液は、俺をだめにする毒と何ら変わりがないように思えた。毒と甘露は紙一重なのだ。
 やられっぱなしは性に合わなくて、背中の痛みを誤魔化すためにも、俺は漣の小さな、そして柔らかい体を掻き抱く。こいつの全てが俺のために用意されたようにすっぽり収まる。
以下略 AAS



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