71: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/05/02(木) 02:38:58.52 ID:P8JEUw1x0
確かに、お茶もお菓子もすごくおいしい……。
ついつい夢中になりそうなところをぐっと堪えて、私は身を乗り出します。
「けど……できれば、聞きたいんです。どんな小さなこともっ」
「……彼のことが、好きなのね」
「ぽこぉ!!?」
即バレ!!!
たちまち真っ赤になった私を、藍子ちゃん含むみんなが笑顔で見ています。
うぅ、恥ずかしい! 穴があったら入りたい……っ!
「とはいえ……そうね。あの子たちが、自分から話すということもないかしら……」
ワインでまた喉を潤して、志乃さんは正面から私を見ます。
「あまり派手な話でもないわ。昔むかし、ある男の子が、ある女の子と出会って、今の道を選んだ。それだけのことだもの」
「でも、聞きたいです。お願いします……!」
「二人の間で起こったことを、私も全ては知らないわ。外から見たことだけで良ければ、話しましょう」
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