72: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/05/02(木) 02:40:01.58 ID:P8JEUw1x0
気が付けば場は静まり返り、みんな志乃さんの次の言葉を待っていました。
この人たちは知ってるのかなぁ……。
隣を見ると藍子ちゃんと目が合って、にっこり微笑みを返されました。彼女は視線を志乃さんに移して、
「志乃さん。話すのならやっぱり、楓さんのことからだと思います」
楓さん。
私たちの事務所の最古参。確か前はモデル部門にいたんだとか。
プロデューサーさんは彼女と一緒に事務所を立ち上げて、そこからみんなが入ってきて……みたいな流れだったと記憶しています。
彼らは、ここで会ったんでしょうか。
「……そうね。彼女……楓ちゃんは、ここではカナリヤというあだ名で呼ばれていたわ」
「カナリアって、鳥さんのですか? 確か歌にもなってた……」
「ええ。あなたは、それがどんな歌かは知っているかしら――」
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