36: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:08:20.83 ID:3V1PGSXQ0
愛依「社会人の男が女子中学生口説くとか、ちょーヤバくない?」
P「別に口説いてない。それでどうした? なんか用事か?」
愛依「プロデューサーじゃなくて、あさひちゃんにね」
37: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:08:48.37 ID:3V1PGSXQ0
*
――W.I.N.G.決勝当日
38: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:09:29.22 ID:3V1PGSXQ0
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――W.I.N.G.決勝会場
39: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:10:00.38 ID:3V1PGSXQ0
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みく「あかりチャン、いよいよ決勝だね」
あかり「――はい」
40: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:10:31.44 ID:3V1PGSXQ0
*
杏「うーん、席わかりづらい……このへんかな?」トコトコ
きらり「あ・ん・ず・ちゃあーん! こっちこっちぃ☆」
41: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:11:17.67 ID:3V1PGSXQ0
*
あさひ「うーん、決勝までくるだけあって、さすがにみんなやるっすねー」
P「そうだな」
42: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:12:22.71 ID:3V1PGSXQ0
あかりちゃんがハンドマイクを手に取る。
音楽が流れ、リズムに合わせてステップを踏む。
マイクを口元まで持ち上げ、澄んだ声を響かせる。
閃光が煌めいた。
43: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:12:54.02 ID:3V1PGSXQ0
ひとつだけ、あのときとは違うことがある。今度こそ、ちゃんと見える。
髪の毛一本一本の動きが見える。
呼吸と、声帯の振動が見える。
衣装の内側、皮膚の更に内側の、筋肉の動きが見える。
44: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:13:29.92 ID:3V1PGSXQ0
*
杏「うん、レッスンの成果が出てる。いいステージだったね」パチパチ
きらり「…………」パチパチ
45: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:13:56.42 ID:3V1PGSXQ0
きらり「え?」
杏「あの子、ふだんはヘラヘラしてるのに、たまにスイッチが切れたみたいに空虚な目をしてることがあるんだよね。この世のすべてがつまらなくて、退屈で仕方ないみたいな。あの目が気に食わない」
きらり「…………」
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