25: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/04/30(火) 23:59:55.97 ID:Wi3IMa0P0
「うふふっ、どの子も可愛かったけど……今回の合格者は――」
『辻野あかりさんです!』
26: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:00:32.96 ID:3V1PGSXQ0
事務所に戻ると、前川みくさんが顔をしかめて、つかつかと私の前にやってきた。
「あかりチャン、オーディションなんて、通ったり通らなかったりで当たり前だよ。いちいち落ち込んでちゃキリがないにゃ」
なに言ってるんですか。私、合格したんですよ。
27: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:01:01.39 ID:3V1PGSXQ0
そんなこと言われたって、私だって泣きたくて泣いているわけじゃない。
あんなのは言いがかりだってわかってる。
芸能界ではそういうこともあるみたいだけど、346プロでは入念に下調べをして、そういったものはあらかじめ避けているらしい。だから、あれはそういう番組じゃない。それでも、
私は、自分が負けたと思った。
28: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:03:51.76 ID:3V1PGSXQ0
*
――レッスン室
29: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:04:35.03 ID:3V1PGSXQ0
(説明)
30: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:05:04.99 ID:3V1PGSXQ0
みく「……えっ? 中学生の新人さん相手に、本気出して潰しに行ったの? 大人げなさすぎない?」
杏「そういうつもりはなかったんだよ……少しはあったけど」
あかり「……? どういう?」
31: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:05:36.69 ID:3V1PGSXQ0
〜〜〜〜〜
あかり「あの、みくさん……? どうして、ジョッキにそんなに生卵を……?」
みく「なにごとも形から入るのがだいじにゃ。さあ、グッといくにゃ、グッと」
32: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:06:04.57 ID:3V1PGSXQ0
杏「そろそろ休憩かな」
みく「そうだね、あかりチャン、いったんストップ」
あかり「は、はいっ」ヘタッ
33: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:06:33.05 ID:3V1PGSXQ0
*****
『準決勝合格者の皆さま、おめでとうございます、次は決勝です。ぜひ、今までで最高の姿を見せてください』
34: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:07:15.28 ID:3V1PGSXQ0
*
――事務所
35: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/05/01(水) 00:07:47.07 ID:3V1PGSXQ0
*
――レッスン室
61Res/52.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20