25: ◆ikbHUwR.fw[saga]
2019/04/30(火) 23:59:55.97 ID:Wi3IMa0P0
「うふふっ、どの子も可愛かったけど……今回の合格者は――」
『辻野あかりさんです!』
――なしてや?
びっくりして、頭の中が真っ白になった。
え、私? ほ……ほんて?
周囲の視線が集まり、パチパチと祝福の拍手が鳴り始める。
間違いじゃないんだ、と思って、胸がじんわりと温かくなり、喜びの気持ちが湧き上がってくる。
や、やったんご……! 勝ったんご……!
「これって、出来レースってやつっすかね?」
全身が凍り付いたような気がした。
あまりの衝撃に、しばらく呼吸をすることもできなかった。
周りの人たちが、ざわざわと困惑の声を上げる。
男の人が慌ててあさひちゃんの手をつかみ、外に引っ張っていく。
隣の人にぽんと肩を叩かれて、審査員さんから呼ばれていたことに気付いた。
よろよろと前に出て、審査員さんたちから声をかけられて、私も言葉を返した。
だけど、なんて言われたのかも、自分がどう答えたのかも、なにも覚えていない。
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