7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/28(日) 19:30:45.87 ID:D/gZfYJM0
「あ、あれ? おいっ、何してんだ!?」
急にドアがバターンと開いて、プロデューサーが飛び込んできた。
ふむ、にゃるほど。とするとやはり――。
「キミが、アイバユミちゃんだね」
「えっ」
予測通り、ピタリと止まったユミちゃんにそっと近づき、顎の辺りをちょっとハスハス。
「!? え、えぇっ!?」
「んふふ、甘い匂いがするね、キミ」
顔を真っ赤にしながら、手を口元に当てて必死に自分の匂いを嗅いでるユミちゃん。
にゃはは、ソレね、たぶんあたしじゃないと感じ取れないと思うよ?
「悪ふざけはいい加減にしろ。
相葉さん、ごめんね。この子が君と一緒に活動をすることになる、一ノ瀬志希だ」
プロデューサーがあたし達の間に割って入り、お互いを紹介する。
「あぁ、そうなんだ。あなたが……」
先ほどまで混乱していた赤ら顔が、花開くようにパァッと明るくなっていく。
「相葉夕美です! これからよろしくね、志希ちゃんっ」
その眩しい笑顔を目の当たりにした瞬間、あたしの中で何かが崩れる予感がした。
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