39:名無しNIPPER[saga]
2019/04/28(日) 21:15:34.58 ID:D/gZfYJM0
あたしは、違う。良い子なんかじゃない。
彼の――ダッドの期待の全てに答えようとしたけど、それを達成できずに逃げたあたしの本質は、謙虚なんかでは決してない。
「にゃははー! プロデューサー、じゃあこれをキミにかけてあげよ〜♪」
そう言って唐突に霧吹きをシュシュッとプロデューサーの顔に吹きかける。
「ぶへっ!? な、何だ、うわくっせぁ!!」
「にゃはははー! どう? 志希ちゃん特製のキンモクセイ濃縮フローラルノート」
「ぐわああぁぁっ!!! 逃げ場が無いっ!! 顔の隅々まで甘ったるい香りがぁ!!」
「そーれ夕美ちゃんにも、えーいっ♪」
「わっぷ!?」
夕美ちゃんの綺麗な顔にも霧吹き攻撃をした。
どうかにゃ? いっそ、怒ってくれたりしないかな。
「えへへ、志希ちゃん、私はお花の香りは好きだからノーダメージだよっ♪」
夕美ちゃんは固く絞ったタオルで軽く顔を拭くと、ニコッと笑い、手際よくそのタオルでプロデューサーの顔をゴシゴシ拭いてあげた。
「うっぷぁ! 夕美、もう少し優しく……!」
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