3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/28(日) 19:13:34.71 ID:D/gZfYJM0
「なっ!? の、だ、誰が飲むか!」
なぁんだ、志希ちゃんつまんな〜い。
手の中にある、沸騰した試験管を台に戻す。
やっぱ色がまずかったかなぁ? もう少し警戒されにくい、透明の――。
「まったく……そろそろ新しい子が来るんだから、キリのいい所で片付けてくれよ、それ」
――――?
あたしの体がピタッと止まる。
「な、何だよ……前にも言ってあっただろ」
「そうだっけ?」
「確か、お前と同い年くらいの子だ。相葉夕美、って子」
「アイバユミ」
新しい子――。
「じゃあ、俺、迎えに行くから。
その子がビックリしないように、ちゃんと片付けておくんだぞ、いいな?」
念を押すように何度かあたしを指差して、彼がドアの向こうへ去っていくのが見えた。
――新しい子。
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