2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/04/28(日) 19:11:44.83 ID:D/gZfYJM0
――――――
――――
「あのなぁ、志希」
あたしの後ろで、彼の呆れ声が聞こえた。
生返事でそれに答えるあたしも、すっかり板についてきている。
「俺の事務スペースを占領してまでやらなきゃいけないことか、それ?」
「んーん、そんなでもない」
「だったらどかせよ! 俺の仕事にならないだろ」
「まーまー」
試験管をチョチョッと振って――ふむ、この反応は予測通りかにゃ?
ポストイットにメモメモ。
で、だとすると次は――。
「やれやれ……アイドルに興味があって俺について来たんじゃないのか?」
彼のその一言に、あたしの体がピタッと止まる。
その行為に意味はない。
たぶん、後ろにいる彼が「おっ」みたいな反応をしてくれるのを期待しただけ。
おもむろに振り返ってみると、ほら予測通り、驚いた顔をしたプロデューサーが立っていた。
実験成功〜♪
「んー、アイドルにっていうか、キミに興味があっただけー。にゃははー、飲む?」
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