126:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 02:43:04.15 ID:SYS+AFC90
――――。
寒さで目を覚ましたけれど、陽はもう昇っていた。
時間を確認しようとスマホを取り出すと、プロデューサーからの着信がたくさん表示されている。
当たり前か。何も言わずに失踪したのだから。
帰ろうか無視するか、どうしようかな――自分がどうしたいのかさえ判然としない。
分かっているのは、今のあたしは独りぼっち。
キミはもういないのだということ。
さっきまで見ていた夢の中で、あたしの隣で寝転がってくれていたはずの、夕美ちゃんはいない。
優しい夕美ちゃんは、あたしが本気で頼み込めば断ることなんて無いだろう。
そう思いたかっただけなのか――あたしも、勝手なことを――。
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