105:名無しNIPPER[saga]
2019/04/29(月) 01:41:54.51 ID:SYS+AFC90
「にゃははは、思い通りにならない事なんてケミストやってりゃ日常茶飯事だからねー♪」
全てが二つに一つだった。
予測通りに行くか、行かないか。白か黒でしかないのだ。
いちいち一喜一憂していられるほど、ドラマティックな現場ではない。
むしろ、黒が起きてもわんだほーを叫んでいた方がよほど楽しいことだってある。
「だからもっと、志希ちゃんは主観的になっていいと思うんだ。
確かに、化学者さんって、色々と冷静に観察をしなきゃいけないかもだけど……でも、志希ちゃんはもう、アイドルなんだから。
どんな時でも我を通して、本当の意味で夢中になった時の志希ちゃんを、私はずっと見てみたいのに……
物事に対して、謙虚になりすぎていないかなって、いつも思うの」
「……まさか夕美ちゃんから、そんなお説教を聞くことになるとはねー」
一体全体、どの口がそんな事を言えるというのか。
「夕美ちゃんの方こそ、人のこと言えるの?」
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