1:名無しNIPPER[sage]
2019/04/28(日) 17:17:12.38 ID:X3MuSzA3O
今日も都市の外を望遠鏡で覗く、映るのはいつもと同じ砂嵐、あの日見た巨大な街はやはり見間違いだったのか?
まあこの都市の近くに街なんてあるはず無いか
「ナオ〜!そろそろ起きないと遅刻するぞ〜」
祖父の声…もうそんな時間か
ナオ「今いくよ!」
食卓に着くと祖父は既にメイドロボの入れた温かいコーヒーを啜りながら新聞を読んでいた。
メイド「坊っちゃま…な、何を飲まれますか?」
ナオ「えっとホットミルクを入れてもらえますか?あと朝食は少なめでお願いします」
メイド「か、かしこまりました」
メイドロボは錆びついた金属音を出しながらキッチンの方に向かう。
うちのメイドロボは祖父の趣味であえて超が付くほど古いのを使っている。
だから挙動が少しおかしかったりする。
部品も製造中止だからほとんど手作りの部品だ。
祖父「ナオ、また外を見ていたのか?前も言ったがこの都市の外の近くには街などないぞ?わしが作ったんだから間違いない」
ナオ「まあ、そうかもしれないです…けどあの日確かに見たんです西の方に薄っすらと…」
祖父「探すの勝手だが…学校には遅刻するんじゃないぞ」
ナオ「分かってますよ…」
ここは地球ではない。
ロボット学者の祖父がとある星を開拓し作った都市だ。
祖父は数年前までこの都市で一番偉い人だったが今は引退してのんびり余生を過ごしている。
父と母はいない。
幼い頃に死んでしまったらしく両親の事は思い出せない。
祖父が親代わりで僕を育ててくれた。
メイド「お待たせしました…ほ、ほかに何かございますでしょうか?」
ドン!
ナオ「……ありがとう何もないからいいよ」
メイド「かしこまりました」
少なめと言ったはずなのにかなりの量だ。
普通に頼んでいたらどうなってたか…。
帰ったら一度整備するか。
ナオ「食べ過ぎた…ちょっと気持ち悪いかな」
メイド「坊っちゃま…か、鞄でございます」
ナオ「ありがとうございます…メイドさんでは、行ってきます」
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2:名無しNIPPER[sage]
2019/04/28(日) 17:32:10.63 ID:X3MuSzA3O
いつも通りの道をあくびを殺しながら、登校する、今日も何もない穏やかな日の筈だった。
彼と遭遇するまでは…
金髪青眼のハンサムな中年が道路の真ん中で駄々をこねていたのだ警察相手に…。
3:名無しNIPPER
2019/04/28(日) 17:35:42.73 ID:X3MuSzA3O
ゆき「おはよう!今日遅かったじゃない…何かあったの?」
クラスに入るとすぐに声をかけてきた。
彼女はゆき、僕のクラスメイトで1週間前に僕に告白してきた子。
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