21: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:23:20.24 ID:HvshuUb/0
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「それで、これからどうすればいい?」
美也が寝返りを打ってこちらを向いた。
その肩から広がるシルエットは、
足先まで続くふくよかな稜線を見事に描き、
畳の上に無防備に横たわる寝姿は、
世界的な芸術的価値の有る彫刻のモデルになりそうな程に徳が高い。
「そうですね〜。今からほんの五分か十分、このまま目をつむっていたい気分でしょうか〜」
私は視線を彼女の顔に戻した。
その瞳が悪戯っぽく細められる……。
「そ、そう。目覚まし代わりってワケだな、つまり」
思わず私が頭を掻くと、彼女はこちらの動揺をわざとらしく見逃すような、
どうとでも受け取れるフワフワした声音でこう続けた。
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