20: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2019/04/27(土) 02:22:05.56 ID:HvshuUb/0
次いでくるりくるりと頭の位置を直す。
ベストポジションを探しているのだろう。
私は彼女の邪魔をしないよう気をつけてその場に腰を下ろした。
「桃子もそこに座ったらどうだ?」
「あ、うん」
言われてようやく気付いたのか、答えてから桃子も私同様畳に座る。
その際、彼女の視線が和室の入り口に一瞬だけ向けられて
「……わけわかんない」と言う声が続けて聞こえたような気もしたが、
そんなものは訊き返す必要も無く私の負い目が生み出した幻聴だ。
しかし桃子の件が落ち着いても、未だ美也の"検証"が残っているのである。
むしろそちらがメインイベントなのだ。
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