79: ◆AsngP.wJbI[saga]
2019/04/29(月) 00:43:09.65 ID:uFnZQdOAo
「細かい計画なんてない。俺がお前らを一緒にしようと思ったのは……面白そうだったから」
「面白そう……」
「二人ともな。 そんでもって、二人にぴったりな目標がある」
プロデューサーがちひろに軽く目配せをして、うなずいたちひろがPCをカタカタと操作し始めた。
「長富にはもう話したけど――お前らの目指す先は、『アイドルの頂点』だ」
蓮実は少し置いてから控えめに頷き、菜々は突然現れた壮大なワードに戸惑いを見せる。
「ぶっちゃけ『トップを目指します!』ってのは大体のアイドルが目標として掲げるもんなんだが、
俺が言ってるのはそういう他のやつらがぼんやりと思ってるような概念的な話じゃない。 “1位”になるってこと」
「……1位?」
「いきなり大それた話に聞こえるか?」
「……はい、正直」
菜々が答えた。
「でも、やってもらう」
プロデューサーは気にせず続ける。
「そんで二人がユニットを組む目的は……“アイドルアルティメイト”」
「……アイドルアルティメイト?」
「あっ……」
蓮実にとっては初めて聞いた言葉のようだ。だが菜々はすぐにピンときた。
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