25:名無しNIPPER[saga]
2019/04/21(日) 14:58:19.24 ID:i/o/WJrU0
特命係の2人の説明を聞き、了解の意思を見せる教頭と校長。
そうして、右京は話の本題に移る。
右京「手塚先生が、吉田先生を殺害するのに充分な動機があると伺ったのですが、それはどのようなものなのでしょうか?」
為房校長「……」
時田教頭「……」
右京の質問に為房校長と時田教頭は、お互い顔を見合わせた後、時田校長が口を開いた。
時田教頭「1週間前の事なんですが……」
「吉田先生が、手塚先生を怒鳴って突き飛ばした事がありましたね」
右京「吉田先生が手塚先生を……」
冠城「どうして?」
為房校長「我々も吉田先生に理由を尋ねたんですが、我々には関係のない事だと言って、話してくれませんでした」
「手塚先生にも同様の事を聞きましたが、『彼が凄く焦っている様子だったので、気にかけたら怒られた』との事で、それ以上の理由は知らないと」
時田教頭「私も現場を見たのですが……『前科者が同情なんかするな!』と言っていたのは覚えています」
右京「他にもその現場を目撃した方は?」
時田教頭「多くの教職員が目撃しています。嘘だと思うのでしたら、聞いてみて下さい」
「会議も終わって間もないですし、まだ何名か残っているはずです」
右京「そうさせて頂きます」
冠城「ちなみに、殺された吉田先生はどんな人物だったんですか?」
為房校長「普通の方でしたよ。あまりにも普通で、恨まれる要素を探す方が大変な人です」
「それだけに、焦っていた様子が際立っていたくらいで……」
右京「なるほど……」
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