167:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:35:11.04 ID:r6in7ffD0
「もう二度と、来るんじゃねえぞ」
168:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:36:01.00 ID:r6in7ffD0
二度と来るな……
荒っぽい言い方だったが、もう事件に巻き込まれて欲しくないという伊丹なりの願いの現れであった。
手塚もそれを悟ったのか「えぇ…こんな所、二度と来るものですか」と、笑顔で返して席を立った。
169:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:37:09.90 ID:r6in7ffD0
―警視庁の外―
手塚「こんなところにまで、着いてこなくていいんですよ?もう、子供じゃないんですから」
170:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:37:55.50 ID:r6in7ffD0
手塚「なるほど、そういうわけですか?」
冠城「彼女、あなたの無実を信じていましたからね。すぐにでも、会わせてあげようと思ったんですよ」
171:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:44:58.44 ID:r6in7ffD0
右京「さて…無事に再会できたところで、次の話題に移らなくてはなりません」
広田「次の話題って…?」
右京「あなた方をこうして会わせたのは、事件の顛末を知らせる為だけではありません」
172:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:47:25.11 ID:r6in7ffD0
右京「最初に引っ掛かったのは、あなたが一課に通報を入れた後も、凶器であるボウガンを拾ったまま現場に留まっていた事でした」
「ボウガンによる殺人を犯した前科のあるあなたが、そんなものを持っていれば、真っ先に疑われるのは分かっていたはずです」
「そして、次に引っ掛かったのは、あなたが時田の電話の要求に応じた事です」
173:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:49:15.11 ID:r6in7ffD0
右京「そして…最後に気になったのは、手帳が無くなった事にあまり関心を持っていなかった事です」
「いくら内容を丸写した予備を持っていたとはいえ、仕事に関する事柄を書き記した手帳です。そんな大事なものが無くなること自体、一大事であるはず……」
「しかも、学校内で無くしたものなのに1週間経っても見付からないとなると、その時点で盗まれた可能性も考えられたはずです」
174:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:49:42.73 ID:r6in7ffD0
『やっぱり、そうでしたか……』
『僕が、あなた方を引っかき回したのは事実です』
175:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:50:22.83 ID:r6in7ffD0
右京「やっぱり……」
「僕達を引っかき回した……」
176:名無しNIPPER[saga]
2019/04/26(金) 20:52:38.88 ID:r6in7ffD0
右京「手塚先生…あなた、最初から時田が事件を起こす事を、予見していたのではありませんか?」
手塚「……」
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