高森藍子「ねえ夕美ちゃん…キス、したことありますか?」
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9: ◆6X9N3xfEM.[sage]
2019/04/14(日) 20:40:00.88 ID:dyMK0zF9O
夕美「そうしたらね、その男の子…マサヒロくんも責任を感じたのか一緒にお花を育てるのを手伝ってくれるようになったんだ。潰れちゃったお花は残念だけど他の物に植え替えてね、朝練の前とか土曜日とかサッカー部の練習の合間に水やりや草取りを一緒にしてくれるようになったの」

藍子「悪い人じゃなかったんですね」

夕美「うん、もともと明るくてクラスのまとめ役、みたいな感じだったんだけどね。一緒にお花を育てるうちにお喋りとかするようになって仲良くなったんだ」

藍子「わぁ、なんだかそういうの素敵ですね」

夕美「私もね、時々サッカー部の練習を見に行ったりするようになったんだよ」

藍子「それでそれで、どうなったんですか?告白とかされたんですか?」

夕美「うん、マサヒロくんがお花の世話を手伝ってくれるようになってしばらくして、サッカー部の全国大会の地区予選が始まってね、うちの学校はいいところまで進んだんだけど準々決勝で負けちゃってね」

藍子「あー、それは残念ですね」

夕美「試合は日曜日でお昼頃に終わったから、私は家に帰る前に学校に寄ってお花のお世話をしようと思ったんだよ。そうしたら花壇のところでユニフォームを着たままのマサヒロくんが座り込んでいたの」

藍子「それは…夕美ちゃんを待って…?」

夕美「うん、とっても落ち込んでいたから私もなんて声をかけたらいいか分からなくてね、しばらく向かい合うように立っていたんだけど」

藍子「どうなりましたっ!?」

夕美「うん、そのうち彼がポツリと『終わっちまった』って。で私はね、やっぱり試合の事には触れないほうがいいかなって思ってこう言ったんだ」

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あ、あのね。花壇のお世話手伝ってくれてありがとう。
おかげで綺麗なお花がいっぱい咲いたよ。
もし良かったら…その…来年もこうして一緒にお花を育ててくれたら嬉しいな

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