荒木比奈「貴方が居る、其れだけで浮かぶ」
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4: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2019/04/09(火) 00:34:27.64 ID:Tnjuxph+0
◆◇◆

目が覚めた。スヌーズは全部解除したのに、呼ぶような音がしたからだ。チャイムの音だ

宅急便? 頼んだ覚えはない。でもこないだみたいに深夜のテンションで何かを頼んだのかも。

もう一度チャイムが鳴った。「うぅ」と呻きながら、体を起こす。体が動く度に頭の奥の方が痛んだ

玄関先まで体を引きずって、クロックスを履く。またチャイムが鳴ったと同時に、私は鍵を開けた

「ああ比奈! 良かった! 病院行こう!」

「あぇ……?」

目の前に立っていたのは、私のプロデューサー。息を上げていて、私を見るなりなんだか安心した表情になっている

前にもこんな事あったな、あの時は私が寝坊したんだっけ、宅配のお兄さんと間違えて薄着でお出迎えしちゃって、と頭のどこかで思った

「下にタクシーに待ってもらってるから、保険証とか持って、ああその前にマスクとか」

今日は仕事のハズの彼を見ながら、「あれアタシこれから仕事に行かされるの?」と検討違いのことを考えながら、財布ごと保険証を持ってタクシーに乗り込んだ


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