2: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:27:47.40 ID:iywvaqaG0
「……はぁ……」
春、桜や出会いや花粉の季節。
少しずつ上がる気温に浮き足立ち、外へ出て植物どもの撒き散らす害悪に恨みを飛ばす、そんな季節。
3: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:28:30.22 ID:iywvaqaG0
はづきさんに今日の報告をしつつ書類を渡して、帰る前に一息とソファに座り込む。
この間に雨が止んでくれていると助かるんだが、おそらくそれは叶わないだろうな。
それに今止んだところで、下がった気温がすぐ上がる訳ではない。
そのくらい分かっているけれど、それがもっと早くに分かっていたのならヒートテックを手放してはいなかった。
4: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:28:56.57 ID:iywvaqaG0
「ま、コーヒーでも飲みながらのんびり考えたら? さっきお湯沸かし過ぎちゃったから、三峰が淹れたげる」
「ん、ありがとう」
5: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:29:23.65 ID:iywvaqaG0
「……はづきさんに書類を渡しに来た。どうだ?」
6: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:29:52.34 ID:iywvaqaG0
「……あ、今更だけとコーヒー美味しいよ。ありがとな」
7: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:30:19.48 ID:iywvaqaG0
コトン。
8: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:30:47.30 ID:iywvaqaG0
苦笑いしながら、ヤレヤレと言った表情の結華。
多少機嫌が直ってきたようだ。
9: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:31:15.29 ID:iywvaqaG0
「……あっ」
繋がった。
10: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:31:41.37 ID:iywvaqaG0
「……傘、忘れたんだろ」
「…………は?」
11: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:32:08.40 ID:iywvaqaG0
結局、なんだったんだろう。
帰ってしまったものは仕方ない、取り敢えず俺も帰る支度をしよう。
12: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/05(金) 17:32:34.33 ID:iywvaqaG0
以上です
お付き合い、ありがとうございました
15Res/14.35 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20