24:名無しNIPPER[saga]
2019/03/28(木) 00:20:07.57 ID:zC/I/PJL0
ガタッ!
P「うお!」
気づかないうちに俺は身を寄せすぎていたらしい。ドアに俺の身体が当たって音を立てる。
その音に反応して佐久間まゆとベテラントレーナーは俺のほうへと顔を向けた。
ベテトレ「ん?プロデューサー来ていたのか」
P「あ、はい」
俺は返答もそこそこに佐久間まゆを見る。しかしもうすでにあの演技をしていた彼女はいなく、彼女は俺の顔をきょとんと見返してくる。
まゆ「…どうしたんですか?」
P「いや、あはは、何でもないよ」
俺は慌ててごまかした。覗き見をしてたとは言いづらい。
まゆ「…?そうですか」
P「そ、それじゃあ佐久間さんのトレーニングを見学させてもらおうかな。トレーナーさん、よろしくお願いします」
ベテトレ「わかった。それじゃあ…」
ベテラントレーナーと佐久間まゆがトレーニングを再開する。俺はホッとした。
…俺は期待していた。彼女だったら、あの演技中の彼女だったら、トップアイドルも夢ではないだろう。
もしかしたらもう一度あの彼女が見られるかもしれない。俺は彼女の演技を見逃がさないようにしっかりと見学する。
しかし、俺は結局トレーニング中にあの佐久間まゆをもう一度見ることはできなかった。
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