【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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◆eltIyP8eDQ
[saga]
2019/04/13(土) 22:45:21.24 ID:xS+etstB0
それは、咎めるというよりも縋りつくような言葉。
ダージリンはカチューシャなら、自分以外の誰かならもっと誰も傷つかない、方法があったのではないかと、そう思いたかった。
だから、カチューシャははっきりと告げる。
カチューシャ「その『やり方』を探しているうちに、あの子は決勝で西住まほと対面することになってたでしょうね」
ダージリンは納得と悔しさを沈黙で表す。
まほは間違いなくみほの真実を詳らかにする。
その確信がダージリンたちにはあった。
まほが持つみほへの怒りを、ダージリンは試合の中で感じていた。
もしもみほが何食わぬ顔で『逸見エリカ』として決勝の場に立とうとしたのならば、まほは躊躇なくその足元を崩しただろう。
そして、大洗の生徒たちが決勝という大舞台で自分たちの隊長の真実を知ったらどうなるのか、その先は考えるまでもない。
ダージリン「……そうね。カチューシャ、あなたが正しいのかもしれない」
カップをソーサーに置き、ダージリンはスカートの裾をぎゅっと握りしめる。
ダージリン「私は……逃げていたのよ。みほさんから、エリカさんから」
カチューシャ「それこそ、あんたたちがどうこうすることじゃないでしょ。そもそも、ダージリンは無関係なんだから」
カチューシャの正論にダージリンは唇を噛みしめる。
そしてそれを解くようにそっとため息をついた。
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