【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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668: ◆H9H0Q4zLDSTW[saga]
2020/07/11(土) 04:01:31.64 ID:qIHGvXuA0
みほ「桃ちゃんっ!!」

桃「な、なんだ!?」

みほ「早くっ!!次に回して!!」

桃「あ、ああっ!」


桃はすぐさまロープを同じく車上に出ているカエサルへと投げ渡す。

カエサルがまた次にとリレーのように回されたロープが今度はウサギさんチームの元へと届く。


みほ「梓さんっ!!」

梓「っ……なんでっ!?」


それを受け取った梓は納得できないような表情をみほへと向ける。

梓からすれば今の行動はただただ時間を無駄にするだけのものなのだから。

見捨てろと言った理由を、意味を、隊長であるみほがわからないわけないのに。

そんな梓にみほは舌打ちでもしそうな様子で顔をしかめ、怒鳴りつける。


みほ「時間が無いのッ!!早く繋いでっ!!」


梓はその剣幕にビクリと肩を震わせ、直ぐにロープを引き、そこに結ばれたワイヤーを繋ぐ。

それを見届けるとみほは車内へ戻り無線を飛ばす。


みほ「全速前進!!!ウサギさんチームを牽引します!!」


車長たちの返事と共に車列が前進を始める。

同時に、無数の轟音がW号の車内に響き渡った。


優花里「っ……砲撃ですっ!?もう来ました!!」

みほ「狙える車輌は後方の黒森峰に砲撃して!当たらなくてもいいからっ!!」


優花里の報告を聞くまでもなくといった風にみほはすぐさま次の指示へと移る。

砲撃の轟音が今度はこちらから響きだす。

残念ながら命中したという報告は無いがどのみち黒森峰の重装甲の前では当たった所で弾かれるのがオチだろう。

今はただ、相手の砲撃が命中しない事を祈るしかない。

その時緊張で張り詰めた空気の中で沙織の喜ぶような声が響いた。


沙織「みほ!ウサギさんチームの戦車エンジンかかったって!」


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