【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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607: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2020/03/06(金) 23:48:54.24 ID:cUtDLTap0

カチューシャ「……なんで」

しほ「まだ、やるべきことがあるから」

カチューシャ「やるべき、こと」

しほ「本当はもっと早くやらねばならない事だったのに、私が未熟で、臆病だったから。こんなにも先延ばしにしてしまった」

カチューシャ「……遅いですよ。もう、あなたに出来る事なんかありませんよ」

しほ「……」


ああそうだ。もう遅いのだ。

何をしたことろで失われた命は戻ってこない。

今更謝罪されたところで、自己満足以外の何物でもない。


カチューシャ「私はもう、立ち上がってます。悔やんだし、泣いたし、今でも眠れない夜があります」


カチューシャがどれだけの後悔を重ねたのか、しほは知らない。


カチューシャ「それでも、立ってます。自分の足で、私は立ち上がりました。自分の足で、ここまで来ました」


カチューシャがどれほどの覚悟で立ち上がったのか、しほは知らない。


カチューシャ「だから、あなたの謝罪なんていりません。そんなもの貰ったって、私の足跡を汚すものにしかなりません」


カチューシャがどれだけ泣いてきたのか、しほは知らない。

ならば、その歩みを否定する権利なんて存在しない。

慰めや同情なんて何の意味も持たない。

だから、カチューシャはしほの謝罪を拒絶する。



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