【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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608: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2020/03/06(金) 23:53:23.04 ID:cUtDLTap0
しほ「……あなたは、とても強いのですね」

カチューシャ「そうじゃなきゃ、生きていけなかったんです」


諦めと後悔と決意の混ざった答え。

その言葉を絞り出すのにいったいどれほどの苦難を味わったのだろうか。

それを理解できるのはきっとカチューシャだけなのだろう。

だから、しほはもう何も言わなかった。


カチューシャは立ち上がり、モニターの向こう、戦場を指さす。


カチューシャ「……あそこで戦っているのはあなたの娘達です」

しほ「……ええ」

カチューシャ「私が壊してしまった、あなたの娘達です」

しほ「それを支えられなかったのも、未然に防げなかったのも私です」

カチューシャ「なら、何をしにここに来たんですか。何もしてこなかったあなたが、今更何をしにここに来たんですか。あなたのやるべきことってなんなんですか」


しほが、カチューシャを見つめる。

刃のように、鋼のように。

そして、


しほ「見届ける」


引き金を引くように告げる。


しほ「あの子たちの決着を見届けるために。それがどんな結末になろうとも、今度こそ逃げずに受け止めるために。あなたが、そうしているように」


彼女もまた、迷って、悔やんで、それでも歩んできたのだと、カチューシャは信じる事にした。





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