【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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44: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/04/06(土) 18:23:01.27 ID:QSadOSIn0



ねこにゃー「……澤さん。それはボクたちも同じだよ。あの人から本当のことを聞かないと納得なんてできないよ」

梓「ならっ!」


必死の形相で訴えてくる梓の目をねこにゃーは厚いメガネのレンズ越しにじっとみつめる。

あえてすぐには答えず、梓の呼吸が落ち着くまでぎゅっとその手を握りしめる。

やがて、梓の息が落ち着くと微笑んで語り掛ける。


ねこにゃー「だから、ここは帰ろう?帰ってご飯食べて寝て、それでちゃんと言いたい事、聞きたい事を決めてまた話そうよ。だよね?ナカジマ先輩」

ナカジマ「うん、そういうこと」


振られたナカジマがテンポよく同調し、他の生徒達もそれに頷く。

これ以上強情を張っても仕方がない。

梓はそう理解し、ゆっくりと肩の力を抜いていく。

その様子にねこにゃーは安心したように手を離すと、入れ替わるように典子が梓の肩を叩く。


典子「さ、帰ろう。何か食べてくか?」


典子は気安く、気遣いを見せないように誘ったつもりだったが、梓はその手をそっと払うと先ほどとは逆の方へと走っていく。


あや「ちょ、待ってよ!!」

あゆみ「梓ってば!!」

優季「私疲れてるんだけどぉー!」

桂利奈「置いてかないでってばー!!」

紗希「……」


その後をウサギさんチームの面々が叫びながら追いかけていく。

小さな背中達が去って行くのをねこにゃーと典子はどこか悲しげに見送った。




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