【ガルパン】みほ「私は、あなたたちに救われたから」
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43: ◆eltIyP8eDQ[saga]
2019/04/06(土) 18:17:59.82 ID:QSadOSIn0



典子の説得に梓は頑なに首を振る。

見かねたチームリーダーたちも梓を諭そうと声を掛けてくる。


ナカジマ「澤さん、今隊長に話を聞いたって仕方が無いよ。お互いが動揺したままじゃ会話になんてならないんだから」

カエサル「急いては事を仕損じる。気持ちは分かるが、焦った所で拗れるだけだ」

そど子「とりあえず、落ち着きなさいよ」


ナカジマ、カエサル、そど子が次々に言葉をかけてくる。

しかし、梓はそれに我慢できないといったように怒りを露わにして叫ぶ。


梓「っ……みんなは納得できるんですかっ!?今日まで信じてきた人が、既にいない人で、私たちの知っているエリカ先輩は、そう名乗ってるだけの別人だったって言われてっ!!」

典子「澤……」


典子の呟くような声には梓への理解と同情が込められていた。


おそらく、この中でみほを、いや『エリカ』を最も信頼し、尊敬し、その背中に憧れていたのが梓だった。

未経験で何も知らないからと自主練に励み、初心者用の教科書まで買って読み進めていた。

プラウダとの試合、追いつめられ、教会に立てこもっていた時、自身の無力さに涙を流していた。

それらは偏に尊敬する隊長の力になりたいという一心からであり、それを知ってるからこそ、皆は何も言えなくなってしまう。


梓「私は、私は納得できませんっ!!ちゃんと、ちゃんとあの人の口から本当の事を聞きたいんですっ!!」


目元を真っ赤にして吐き出すようにそう叫ぶと梓は再びみほたちが走っていた方に向かおうとする。

その手をアリクイさんチームのリーダーであるねこにゃーが掴む。

梓は振り払おうとするが、バレー部の過酷な練習に放り込まれた事により鍛えられたねこにゃーの手はびくともしない。





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